私はアメブロ版では度々古代進を問題児扱いして揶揄してる感がありましたが、今回改めて宇宙戦艦ヤマト2の冒頭を見るにつけ、考えを改めました。
以前そのアメブロ版で、土方司令が独断で全艦隊をタイタンに集結させたことを褒めちぎっておきながら、古代の独断を一方的に責めるのもおかしな話です。土方司令の独断行動については防衛軍司令本部の地球防衛艦隊の運用に問題ありを参照。
古代進を責めていた私は、知らず知らずマトモな組織を作れないポン人気質に毒されていたと言えるでしょう(笑)。この場合のマトモな組織とは危機管理の出来ていないという意味合いですね。色々と誤解を招きそうな表現ですが、腐敗したらダメな分野ってありますからね。
本題に入ります。彗星帝国戦役開戦前において、古代は暴走気味で、上官(土方司令)や防衛軍幹部に対しけんか腰で、隣にいる真田が「よせ古代!」というのが決まり文句になる有り様でした。その姿を見て、「お子ちゃまよのう!」とバカにしていた訳です。
更に古代は、ヤマトをアンドロメダ仕様に改装する計画も妨害する気満々な上に、軍規を犯して「ヤマト出発や!」と真田にまくし立てておきながら、旧ヤマト乗組員への声掛けを真田に一任するなど、タメ息が出る行為のオンパレードでした。それでも考えが180度変わったのは、私がポン人気質の呪縛から解き放たれつつあるからかも知れません(笑)ホンマかいな・・・
この古代の行動は社会人として見ると、メチャクチャやがな・・・こんな奴が会社にいたらたまらないし、一緒に仕事したくない・・・と、こうなる訳ですね。
でも、よくよく考えると古代に私心はなく、誰よりも一早く危機を嗅ぎ付けたわけです。そう、まさに誰も気付いてない有事に気付き、罰など気にせずに的確な対処をしようとしたんですね。硬直化した組織では有事には対応出来るものではありません。
古代は地球防衛軍に任せていたならば、手遅れになるという確信がありました。デスバテーターの襲撃に遭っているのですから、確信するには十分でしょうけど。
有事の際には、通常通り、呑気に会議などしていてはいけません。スピードと決断が大事になります。行き当たりばったりは勿論ダメな上に勘が良くなくてはなりません。そう考えると古代の取った行動と判断は全て正解であり、地球は救われました。有事の際には的確なスタンドプレーこそが必要であり、正に古代進が有事に必要な人材と言えるのではないか・・・と思うに至った訳です。
この古代の「ヤマト出発や!」構想にはすぐさまに徳川、相原、南部、太田が賛同し戦友の絆と危機意識の共有が出来ていたことは古代にとっては幸いでした。いや、地球にとっての幸いだと言えるでしょう・・・
子供がこの記事を読んだら「はぁ?お偉いさんより古代が正しいと気付かないの?」とか「今更?」としか感じないでしょう。逆にしがらみタップリのサラリーマンが読むと「言われてみれば・・・」となるのかも知れません。私だけだったりして(汗)
子供の頃は古代側の立場で見ていた者が、大人になり、あの防衛会議にいたお偉いさん側になってしまってる人多数・・・・だったりして。
—追記—
ただし、一番優秀なのは結局、真田さんかも知れません。古代の立場が危うくなるのを心配して「よせ古代!」と何度もたしなめながら、「ヤマト出発や!」と言われると旧ヤマト乗組員に「声はかけてみる」と微妙な返答をしておきながら即座に旧乗組員へ滞りなく連絡を入れ、自らも躊躇うことなくヤマトへ乗り込むという古代にとっての太公望とも言うべきサポートぶり。
真田なくして古代なく、真田なくしてヤマトなし!
良い名言が出来ました(笑)
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