大ガミラス帝国、ガルマンガミラス帝国の統治者、デスラー総統の座乗艦と言えば、デスラー艦ですが、初代デスラー艦(初代)、新デスラー艦(2代目・4代目)、新型デスラー艦(3代目)と、デスラー艦は4艦存在しました。デスラー艦とは別にデスラー戦闘空母(初代・2代目)がデスラー総統座乗艦として旗艦を務めたこともありました。
デスラー艦の中で、新デスラー艦は白色彗星帝国戦役の2代目、ディンギル帝国戦役の4代目と2艦存在します。全てのデスラー艦のカラーリングは青で統一されています。
また、デスラー戦闘空母は暗黒星団帝国マゼラン方面軍戦役の初代、対ボラー連邦核恒星系解放戦役の2代目とこちらも2艦存在します。戦闘空母初代は赤、2代目はガミラスグリーンとデスラー艦と違いカラーリングが異なります。
大ガミラス帝国のデスラー艦についてはアメブロ版の各陣営の戦力を比較する「大ガミラス帝国デスラー艦編を一読してみて下さい。また、新デスラー艦(4代目)については各陣営の戦力を比較する「ディンギル帝国編2」を参照して下さい。
メダルーザについては、各陣営の戦力を比較する「白色彗星帝国編1」を参照下さい。
今回は、最もデスラー艦らしいデスラー艦と言える新デスラー艦の開発の経緯と独特な仕様についての考察と白色彗星帝国の新鋭艦メダルーザとの関係についても考察します。
さらば宇宙戦艦ヤマトではなく、基本的に宇宙戦艦ヤマト2に準拠してる当ブログですが、「さらば」「ヤマト2」に関わらず新デスラー艦は登場してくるので、新デスラー艦は白色彗星帝国製であると私はアメブロ版で述べています。「さらば」ではガミラス人がデスラー総統とタランの2名しか生き残っていませんでしたからね。
この新デスラー艦は全長235m、全幅74.6m、自重49500tというサイズで、大ガミラス帝国の保有する戦艦ドメラーズ3世よりも小さく、独裁者であるデスラー総統の座乗艦にも拘わらず小さいと言えるこのサイズ感。そこにデスラー総統のこだわりが感じられます。
初代デスラー艦は脱出ロケットの側面もあり、単独行動も想定内であり、機動性重視な感がありました。新デスラー艦は艦隊旗艦としての色合いが濃く、初代からの機動性を保持したまま、色々と機能、装備を拡張して戦略の幅が格段に上がりました。
「さらば」ではズォーダー大帝から駆逐艦が付与されており、「ヤマト2」では残存艦隊を率いて行動しました。
この新デスラー艦は他の艦艇とは大幅に仕様が異なり、それ故にフォルムも独特なものとなっております。
大幅に異なる仕様とは、新デスラー艦には旋回する砲塔がなく、固定砲塔しか設置されていないというもので、私は幼い頃、この形状に凄い違和感を覚え、この艦艇じゃ戦えないやん・・・と思ったものですが、妙に惹かれました。最初に買ったプラモデルも当時500円のデスラー艦でした(笑)
しかし、よくよく考えたら、新デスラー艦は砲撃戦能力は凄まじく高いといえます。新デスラー艦の主兵装は大口径レーザー砲3門ですが、あの破壊力抜群のヤマトの主砲(ショックカノン)の口径は46cmです。一方この新デスラー艦の大口径レーザー砲の口径は数mいや、10m以上はあると思われるので、大型戦艦等も容易く轟沈させることが出来るはずです。
しかし、砲塔が旋回しないというのは砲撃戦では絶対的に不利と言えるので、それを補って余りある機動性を追求した仕様となっているわけです。つまり、戦闘機の様なドッグファイトを行える艦艇!という代物で、敵艦を正面に捕らえて大型砲を喰らわせるという戦法は、他とは一線を画す仕様です。
この大口径の固定砲塔が装備可能なことと、極めて高い機動性は関連性があります。ドッグファイトが出来る程のエンジンの大出力がそのまま主兵装の火力に直結していると思われるからです。
しかも、この固定砲塔は大口径な為、遠距離攻撃も行えるわけですから、その場合はドッグファイトは必要ありません。この大口径固定砲で遠距離攻撃&破壊力の補填という仕様は、後のガルマンガミラス帝国の艦艇に引き継がれています。
ガルマンガミラス帝国の速射性抜群の回転砲塔と火力抜群の固定砲塔のバランス性はとても高く、ボラー連邦との戦いを有利に運べた原因にもなりました。
因みに彗星帝国の回転砲塔とガミラス帝国の瞬間物質移送器は互いに技術供与していると思われ、彗星帝国はガミラス帝国よりも高い技術力で火炎直撃砲を開発し、ガミラス帝国はガルマンガミラス帝国時代に回転砲塔をそのまま採用しました。
また、ズォーダー大帝はデスラー総統に敬意を持っているため、デスラー総統の座乗艦の残骸から新デスラー艦を建造付与したものと思われます。しかし、本当の狙いは瞬間物質移送器とデスラー砲だとも受け止めれます。
そして、瞬間物質移送器とデスラー砲を元に火炎直撃砲という超兵器が開発され、新造艦のメダルーザに装備されたことを鑑みると、デスラー艦はつくづく凄い艦艇だと惚れ直す次第です。但し初代デスラー艦には瞬間物質移送器は装備されてませんでしたが、その兵器の存在を掴んでいた白色彗星帝国の諜報網も大したものだと言えるでしょう。
火炎直撃砲を装備したメダルーザの出現により、白色彗星帝国の戦法は一変することになります。今までは航空戦力をメインに戦い、大勢が決した後の掃討戦に大戦艦や駆逐艦を投入していたのが、火炎直撃砲という兵器のおかげで艦隊戦でも低リスクで決戦に挑めることとなりました。
因みに火炎直撃砲とは、瞬間エネルギー移送器で高出力のエネルギー砲をワープさせるもの。アンドロメダの拡散波動砲の倍の射程距離があることで有名。
↑白色彗星帝国の新鋭戦艦メダルーザ。瞬間エネルギー移送器は瞬間物質移送器と形状が瓜二つである。
また白色彗星帝国は情報戦を大事にしており、諜報網の秀逸さは先程も述べましたが、対地球戦では、拡散波動砲には警戒していたはずです。勿論、機動部隊の先制攻撃で地球艦隊を壊滅させる予定だったでしょうが、メダルーザが会戦に間に合ったことで戦略の幅が格段に広がりました。
故に自軍の機動部隊が壊滅するも、動揺することなく真正面から艦隊決戦に打って出れたわけです。地球の拡散波動砲に対して白色彗星帝国の大戦艦の衝撃砲とでは分が悪過ぎますからね。
一方新デスラー艦を痛くお気に召したデスラー総統は、本艦をデスラー戦法を駆使出来るように改造し、電子戦闘装備、磁力機雷が追加装備されました。そして対ヤマト戦へと向かっていくわけです。
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