アステロイド・シップ計画

宇宙戦艦ヤマト

1ヶ月以上も放置してしまい、すみませんでした。自由に使える時間が無くて、久しぶりに宇宙戦艦ヤマトを鑑賞しての今回となりました。今回鑑賞したのは宇宙戦艦ヤマト第9話で、興味深い点と新発見が多い回でした・・・と言い訳させていただき、さて本題。

遊星爆弾の発射基地たる冥王星基地を破壊したヤマトでしたが、反射衛星砲のダメージは大きく、ヤマトは戦闘出来る状態ではありませんでした。つまりこの時期のヤマトは、まだ悪魔化していなかったと言えるでしょう。なので、ヤマトは戦闘を避け修理に邁進することになります。

この戦闘が出来ないという危機的状況を打開するのが天才真田の温めいてた新企画「アステロイド・シップ計画」でした。

このアステロイド・シップ計画は本当に独創的でした。小惑星をヤマトに吸着させアステロイド・シップと化せば敵の目をくらませ、見つかり砲撃を受ければ、小惑星を剥離させて回転ベルトという盾となり鉄壁の防禦が敷けるわけですが、これ以上の独創的な装備が以後現れなかったのは、やはりヤマトの悪魔化と関係しているのでしょう。

後年のボラー連邦主力艦隊との血戦場所は小惑星帯でしたが、アステロイド・ベルトを使用することなく、波動カートリッジ弾で大艦隊を瞬殺しているのですから、守備の兵器であるアステロイド・ベルトの出番が無いのも当然と言えば当然なのですが、どこか寂しい気もします。

因みに、今回初めて気付いたのですが、シュルツ艦隊との戦闘でヤマトが利用したアステロイド・ベルト帯は、有名な火星-木星間のものではなく、第10番惑星の成れの果てだということが沖田艦長により語られています。

ヤマト自体の生き残りと地球人類絶滅回避の任務のあるヤマトは当然、シュルツ艦隊との戦闘後に第11番惑星を発見する余裕もあるはずがなく、人類の新惑星発見はガミラス戦役後となります。

一方、シュルツサイドの状況を見てみると、ヤマトを見失った際に、ガミラス本星にワープの形跡の確認を取っているのも驚きです。近くにいるシュルツ艦隊では確認出来ず、14万8千光年彼方のガミラス本星では確認出来るという衝撃。

如何にガミラスの情報解析技術が高いかが解る反面、シュルツ艦隊がアップデートされてない艦隊であったコトも判明しました。まぁ、ワープ航法も知らなかった地球が相手ですからそれで十分だったのでしょうけど。それに新兵器の反射衛星砲も支給されてたわけなので、ぞんざいな扱いをされていたわけではありません。

十分な戦力を与えたのにヘマをしおって、という感情がデスラー総統にはあり、故に親衛隊を派遣するぞ!と述べたのでしょう。

では親衛隊とはどういった組織なのでしょう。親衛隊とは通常組織のトップの近くにあり、それを護るエリートです。トップの近くにいるため、その言はトップの代弁であることも多く、機嫌を損ねるとトップに悪く報告されてしまう為、その身が危うくなるので、誰からも恐れられたことでしょう。日本では今年の大河の主役、明智光秀が信長の小姓衆からのウケが悪く立場が悪くなったとも言われています。

「親衛隊の派遣」と聞いたシュルツの青ざめた表情とガンツの「まさか我々は・・・」という発言から推察すると、親衛隊がトップから離れて派遣される時は粛清を意味するのでしょう。

それが悲しい特攻へと繋がるのですが、そのことをシュルツは「それがガミラス軍人の運命だ!諦めろ・・・」と述べていたり「どうせ2度とガミラスへは戻れぬのだ」との発言からシュルツ達は属国人ではなくガミラス星人であると思われます。特にガミラスに戻れないという郷愁によりガミラス星人であると確信した次第であります。

シュルツ艦隊玉砕後、残された家族が無事過ごせるよう祈るばかりですが、ガミラス本星はヤマトにより死の星となるのですから、そう祈るのも意味が無いのかもしれません・・・

コメント

  1. アパッチ より:

    思えば、最初にヤマトに攻撃を仕掛け撃沈した高速空母は冥王星基地所属ではなく、デスラー総統直属の艦だったわけで、この空母の乗組員はデスラー親衛隊だったのかも知れませんね。

    このことからデスラー総統はシュルツ司令を信用していない節があるのですが、その後は冥王星基地に任せているので、その辺の思惑はよく分かりません。

    総統は冥王星基地撃滅も当然怒ったのでしょうが、その前のシュルツの「ヤマト撃滅」の誤報告や、冥王星基地撃滅後直ぐにヤマトに戦いを挑まなかった消極的な姿勢も相当頭に来て、親衛隊派遣をチラつかせたのでしょうね。

    あの冷や汗を流し青ざめたシュルツ司令の顔は本当に印象的でした。

    • batu batu より:

      シュルツは良く言えば慎重、悪く言えば優柔不断で
      勝負勘が決定的に欠落しています。
      対ヤマト戦でも勝機はいくつもあったものの全て逃しています。
      デスラー総統もそれを分かっていたけれども、想定以上の負けっぷりに
      堪忍袋の緒が切れた・・・ということでしょう。
      新母星への橋頭保を喪失してしまったのですから・・・

  2. バスライダー より:

    お疲れ様です。
    ヤマトのオープニングやエンディングソングのCDを買おうかと思っているのですが、どういうの買えばいいでしょうか?
    テレビ版の最初のから出来るだけ多く収録されているのがあればいいのですが。
    オススメが有れば教えて下さい(^o^)

  3. batu batu より:

    >バスライダーさん

    私は友達にCD頂いて、原本がどんなのか分からないのですが、
    個人的にはデスラー戦法のディスコアレンジ(デスラー総統が都市帝国から脱出)
    する時にかかっていた曲

    バルゼー艦隊が土星圏を進軍する時にかかってた(こちらもディスコアレンジ)
    が入っているのが欲しいと注文を付けて頼みました(笑)

    今、ネットでこれらの曲が入っているのを探してみたら
    YAMATO SOUND ALMANAC 1978-IV「不滅の宇宙戦艦ヤマト ニュー・ディスコ・アレンジ」
    がどちらも入っているようです。

    あくまで私の好みなので、お気に召すかは分かりませんが・・・(汗)

    • バスライダー より:

      ありがとうございます。
      調べてみたら結構評判が良いので、早速発注しました!
      オリジナルのベスト版も良さげなので、後に発注する予定です。

      • batu batu より:

        商品が届いて気に入ってもらえたら幸いです。
        私もヤマト音楽聞きたくなってきました。

  4. KK より:

     この当時の「親衛隊」と言えばデスラーのみならず、「グレンダイザー」でもベガ大王直属の同名の部隊がいた事もあり、まさに「正規兵がその名を聞いただけで震え上がる存在」でした。
     時は過ぎて「北斗の拳」が流行りますが、この漫画に出ていた「拳王親衛隊」によって親衛隊の存在価値が地に墜ちたのは何とも皮肉です(苦笑)。

    • batu batu より:

      >KKさん

      拳王親衛隊は雑魚でしたネ・・・

      拳王配下ではウイグル獄長が最も強かったと思います。
      漫画を見る限りでは、ライガ・フウガにあしらわれたレイでは
      到底歯が立たなかったでしょう。
      ケンシロウも失神KOされてますし。

  5. YMSOUL より:

    アステロイドは、本来火星と木星の間にあって、冥王星の先には、エッジワースガイパーベルト(?)というのがあるようです。

    • batu batu より:

      >YMSOULさん

      冥王星の先は太陽系外で未知の領域ですけど
      ヤマト世界では第11番惑星があります。

      エッジワースガイパーベルトは、恐らくその外なんでしょうね。

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